
※ 今回のコラムは、しばごろうの妻が書きました。いつもと少し違う目線で、銀太のことをお届けします。
銀太がわたしをジト目で見ている。
朝、目が合った瞬間から、もうその目だった。
「なんか文句ある?」でもなく「かまってほしい」でもなく、ただ……じっとしている。半目で。静かに。
夫のしばごろうは「あれが柴犬の普通の顔だよ」と言うけれど、わたしはどうしてもあの目が気になって仕方がない。
愛おしいのに、少し怖い。かわいいのに、何か言いたそう。
柴犬のジト目、いったい何を伝えているんだろう。
そう思い始めたら止まらなくなって、ここ数週間、銀太の表情を観察し続けていた。
今日はその分析結果を、真剣に報告したいと思う。
そもそも「ジト目」とはなにか
念のため定義しておくと、ジト目とは目を少し細めて、感情を抑えながらじっと見てくるあの顔のことだ。
喜びでも怒りでもない。でも何もないわけでもない。
人間で言えば「……で?」という顔に近い。
銀太の場合、特徴的なのは目だけが動いていることだ。
顔は正面を向いたまま、目だけがこちらを追ってくる。体は微動だにしない。
完全に静止した状態で、目だけがゆっくりわたしを見ている。
初めてそれをやられたとき、わたしは思わず「え、何?」と声に出してしまった。
銀太は何も答えなかった。当たり前だけど。
ジト目が出るシーンを記録してみた
2週間、銀太のジト目が出るシーンをメモし続けた。
結果、以下のパターンがあることがわかった。
① わたしがお菓子を食べているとき
銀太はお菓子をもらえないことをわかっているはずなのに、ソファの横から延々とジト目を向けてくる。
「わかってる。でも見てる」という主張なのだろうか。
② 散歩の準備が遅いとき
リードを持ってから出発までに手間取っていると、玄関先でじっとジト目を向けてくる。
「早くしてくれる?」という意味に取れるが、催促というよりは呆れているような気がする。
③ 夫が帰ってきたとき
これが一番謎だ。夫が帰宅するとわたしをジト目で見る。
銀太なりの「見た?」なのか「どう思う?」なのか、まったく意味がわからない。
④ なんでもないとき
特にきっかけがなく、ただぼーっとこちらを見ているだけのジト目。
これが一番解読が難しい。
分析してみた結果

2週間分のデータをもとに、わたしなりの結論を出してみた。
結論①:ジト目は「監視」である
銀太はわたしのことを常に観察している。何かをしてほしいわけでも、かまってほしいわけでもなく、ただ「見ている」。
柴犬の本能的な警戒心がそうさせているのかもしれないけれど、それにしてもあの静けさはちょっとすごい。
結論②:感情はあるが、表に出さない主義
ジト目のときの銀太は、完全に無感情なわけではない。
しっぽの先が微妙に揺れていることがある。耳が少し動いていることもある。
つまり何かを感じているけれど、わざわざ表情には出さない。
これは柴犬の「感情はあるけど見せない」という気質そのものだと思う。
結論③:意味はないかもしれない
これが一番有力な説だ。深読みしすぎているだけで、銀太はただ「そこにいるわたし」を見ているだけかもしれない。
特別な意味などなく、ただ目が合っているだけ。
でも、それでいいと思えるようになってきた。
意味がわからなくても、あの目がこちらを向いているだけで、なんだか特別な気持ちになるから。
それでもジト目が好きな理由
分析してみてわかったことがある。
わたしはジト目が嫌いじゃない。むしろ、好きかもしれない。
感情を爆発させてくれる犬より、静かにこちらを見ている犬の方が、なんだか深いところでつながっている気がする。
言葉にしなくても、目だけで何かを伝えてくれているような。
銀太のジト目は、わたしへのメッセージではないかもしれない。
でも、あの目がわたしを向いているとき、わたしは確かに「見られている」と感じる。
それがちょっとだけ、うれしい。
ジト目の意味は、まだわからない。次の2週間も観察を続けようと思う。
まとめに代えて
柴犬のジト目を分析しようとして、結局よくわからなかった。
でも、わからないからこそ飽きないのかもしれない。
毎朝あの目と目が合うたびに「今日は何を思ってるんだろう」と考える。
それが、銀太と暮らす日々の小さな楽しみになっている。
答えはきっと、銀太しか知らない。
(このコラムは、しばごろうの妻が書きました。銀太のことを観察するのが日課になっています。)
🐾 柴犬・銀太の日常は、Xでも毎日発信中!柴犬あるある四コマ漫画もお楽しみいただけます。