
🐾 企画:「もし銀太が話せたら」シリーズ 全2弾
「愛犬が言葉を話せたら、何て言うんだろう」 柴犬と暮らしていると、ふとそんなことを考える瞬間があります。
この企画では、同じ問いを 「銀太目線」 と 「妻目線」 の2本立てでお届けします。
同じ犬と同じ日常を、立場を変えて読み比べてみてください。
くすっと笑えて、最後はちょっとじんわりする。そんな読み物です。
【第一弾】銀太が語る「ぼくの心の声」← こちらを先にどうぞ 【第二弾】妻が想像する「銀太の言いたいこと」← 今読んでいる記事
※この記事は、しばごろうの妻の目線で書かれています。
銀太が話せたら、きっとわたしのことは「うるさいほう」と呼ぶと思う。
夫のことは「しばごろう」でも「ごはんの人」でもなんでもいいとして、わたしのことはたぶん「うるさいほう」です。
だって毎朝話しかけるし、散歩から帰ったら「今日はどうだった?」って聞くし、寝る前には「おやすみ」を言う。
銀太はいつも、ちょっと迷惑そうな顔をしています。
でも、もし本当に言葉があったら、何を言うんだろう。
夫とはちがって、わたしは銀太の「本音」がかなり気になります。
あのジト目の意味。あのそっけない返事。あの、ごくたまに見せる甘え方。
全部、何か言いたいことがあるはずなのです。
朝のこと、たぶんこう思ってる
朝、わたしが「銀太おはよう!」と声をかけると、銀太はゆっくり顔を上げてわたしを見ます。
あの目は何を言っているのか。
たぶん、「……うるさい」です。
夫に対しては鼻を押し付けて起こしにいくくせに、わたしに対しては静かに見るだけ。
この差はなんなのか。聞いたことはないけれど、なんとなくわかります。
夫はごはんとセットで動く人。わたしはうるさくても別に害はない人。
そういうカテゴリ分けがされているのだと思います。
それでも朝ごはんを出すと、ちゃんとわたしを見ます。
出してくれる人、という認識はあるらしい。
ありがとうって言ってほしいとは言わないけれど、一言「助かります」くらいは言えそうなものです。
でも、きっと言わない。それが銀太です。
散歩のこと、たぶんこう思ってる
散歩はほとんど夫が連れて行くのですが、たまにわたしが行くと、銀太の態度が微妙にちがいます。
夫と行くときは颯爽と前を歩くのに、わたしと行くときはなんとなくペースが落ちます。
わたしのペースに合わせてくれているのか、それとも信頼度の問題なのか。
一度、銀太に聞いてみたいことがあります。
「ねえ、わたしのことは好き?」って。
たぶん、答えは「……まあ」です。
「まあ」です。「好き」でも「嫌い」でもなく「まあ」。
これが銀太のわたしへの評価だとわたしは思っています。
でも、それでいいんです。「まあ」をもらえる関係って、実はかなり安定しているんじゃないかと。
散歩の帰り道、銀太がわたしの少し前を歩きながらちらっと振り返るときがあります。
あれは「ちゃんとついてきてる?」という確認だと思っています。
「まあ、いてもいい」という意思表示だと思っています。すごく嬉しいです。
家での時間、たぶんこう思ってる

家にいるとき、銀太はわたしのことをよく観察しています。
キッチンに立つと近くに来る。洗濯物を畳んでいると近くに来る。
でも、なぜか作業が終わってソファに座ると少し離れる。
この行動の意味を、わたしはずっと考えています。
たぶん、「何をしているか気になる」のだと思います。
食べ物が出てくるかもしれない、遊びが始まるかもしれない。そういう下心まじりの観察です。
でもわたしは、「一緒にいたいのかな」と思いたいので、そう解釈しています。
夫が夜勤でいない夜、銀太はいつもよりわたしの近くにいます。
気のせいかもしれないけれど、足元にいる時間が長い気がします。
そういう夜、銀太に言葉があったとしたら、たぶん何も言わないと思います。
ただそこにいて、足元を温めてくれるだけ。
でもそれが、一番の言葉な気がします。
銀太がわたしに言いそうなこと、まとめ
想像してみると、こんな感じでしょうか。
朝:「……おはよう。(小声)」
ごはんのあと:「まあ、悪くない。」
散歩中に振り返って:「ちゃんとついてきてる?」
スキンシップのあと:「……もういいです。(でもしっぽが動いてる)」
夫がいない夜:「(何も言わずに足元に来る)」
寝る前:「うるさいけど、まあ、いてもいい。」
これがわたしの想像する銀太の心の声です。
一言も「好き」とは言わない。でも、そばにいてくれる。離れていかない。
それが銀太なりの答えだと思っています。
最後に
第一弾では銀太が自分で語りました。
第二弾のわたしの解釈と、どこか似ていましたか?それとも全然ちがいましたか?
きっと、同じ犬を見ていても、立場によって「聞こえてくる声」はちがうと思います。
夫には「お疲れ様」と言い、わたしには「うるさいけどまあいい」と言う銀太。
どちらも本物だと思います。
言葉がなくても、伝わっていることはたくさんある。
それを確認するたびに、銀太がうちに来てよかったと思います。
うるさくてもそばにいさせてくれて、ありがとう、銀太。
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