
「またここでやった……」
銀太を迎えた最初の2週間、この言葉を何度言ったかわかりません。
トイレシートを置いているのに、なぜかその隣でやる。
シートの上に乗ってにおいを嗅いでいるのに、降りてからやる。
柴犬のトイレトレーニングは「頑固」と言われますが、実際には頑固というより「自分のルールで動いている」という表現が正確かもしれません。
コツさえつかめば、ちゃんと覚えてくれます。
この記事では、柴犬のトイレトレーニングを成功させるための手順・よくある失敗パターン・改善策をまとめました。
銀太との試行錯誤から学んだことも交えながら解説します。
柴犬のトイレトレーニング、まず「仕組み」を理解する

トイレトレーニングを成功させるためには、犬がどうやってトイレの場所を覚えるのかを理解しておくことが大切です。
犬はトイレを「においで覚える」生き物です。
一度排泄した場所のにおいが残っていると「ここがトイレだ」と認識します。
これを利用するのがトイレトレーニングの基本です。
トレーニングの基本サイクル:
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP1 | トイレをしそうなタイミングを予測する |
| STEP2 | トイレシートの上に誘導する |
| STEP3 | 排泄できたら即座に褒める・おやつを与える |
| STEP4 | においを残してトイレの場所を学習させる |
| STEP5 | 繰り返して「ここがトイレ」という認識を定着させる |
トイレをしやすいタイミング:
- 起床直後
- 食後15〜30分
- 遊んだ後
- 昼寝から目覚めたとき
- ケージから出した直後
このタイミングを見逃さずにシートに誘導することが、最初の成功体験を作る鍵になります。
トイレトレーニングの正しい手順【6ステップ】
STEP1|トイレの場所を決めて固定する
まず、トイレの場所を決めてください。
そしてその場所を途中で変えないことが重要です。
設置場所のポイント:
- ケージやサークルの中に設置する(最初の段階)
- 寝床から離れた場所(犬は寝床の近くではしたくない習性がある)
- 落ち着いてできる静かな場所
STEP2|トイレシートを広めに敷く
最初はトイレトレーを使わず、部屋の一角に広めにシートを敷く方法が成功率が高いです。
面積が広いほど「偶然シートの上で排泄できる」確率が上がり、においが残りやすくなります。
慣れてきたら徐々に面積を狭くしていき、最終的にトレーのサイズに合わせます。
STEP3|排泄のサインを見逃さない
犬には排泄前のサインがあります。
このサインが出たらすぐにトイレに誘導しましょう。
排泄のサイン:
- くるくると床のにおいを嗅ぎながら歩き回る
- 急に落ち着きがなくなる
- 床をかいたり引っかいたりする
- しゃがみかける動作をする
銀太はくるくると回り始めたらサインでした。
そのタイミングで素早くシートに乗せるようにしてから、成功率がぐっと上がりました。
STEP4|成功したら「即座に」たっぷり褒める
タイミングが命です。
排泄が終わった瞬間に、声と表情と体で褒めましょう。
「排泄する→褒められる」という体験を繰り返すことで、シートでのトイレが「いいこと」と結びついていきます。
褒めるときのポイント:
- 排泄が完全に終わってから褒める(途中で声をかけると中断してしまうことがある)
- 明るい声・大げさなくらい喜ぶ
- おやつをセットで使うとより効果的
STEP5|失敗しても叱らない
これが最も重要です。
シート以外の場所で排泄してしまっても、叱ってはいけません。
叱ると「排泄すること自体が怒られる」と誤解してしまい、人目を避けて隠れてトイレをするようになったり、排泄を我慢するようになったりすることがあります。
失敗した場合はすぐに静かに片付け、においが残らないよう消臭スプレーで処理してください。
STEP6|ケージを活用して成功体験を積み重ねる
夜間や目が離せない時間帯はケージに入れておきましょう。
ケージ内にトイレを設置することで、監視できない時間でも「シートでする」という経験が積み重なっていきます。
柴犬のトイレトレーニングでよくある失敗パターン

トイレトレーニングがうまくいかないとき、原因は大体この5つのパターンに当てはまります。
❌ 失敗パターン① シートの場所をすぐに変える
「ここじゃなくてこっちの方がいい」という飼い主の都合でシートの位置を変えてしまうのは最悪のパターンです。
犬はにおいで場所を覚えているため、位置を変えると「トイレの場所がわからなくなる」という混乱が起きます。
改善策: 最低2〜3週間は同じ場所に固定する。移動が必要な 場合は少しずつ(1日5〜10cmずつ)動かす。
❌ 失敗パターン② 失敗したときに叱る
前述の通り、叱ることで「排泄=怒られる」という誤学習が起きます。
隠れてトイレをするようになった柴犬は、その後のトレーニングが非常に難しくなります。
改善策: 失敗は無言で片付ける。叱るエネルギーを「成功したときに褒める」に全力で使う。
❌ 失敗パターン③ 褒めるタイミングが遅い
排泄が終わって10秒後に褒めても、犬には「何に対して褒められているか」が伝わりません。
犬の記憶と行動の結びつきは3秒以内が目安と言われています。
改善策: おやつを手に持った状態でそばにいて、排泄が終わった瞬間にすぐ渡す。
❌ 失敗パターン④ 自由にさせる時間が長すぎる
トレーニング中に部屋を自由に歩き回らせる時間が長すぎると、好きな場所で排泄する習慣がついてしまいます。
改善策: トレーニング初期はサークルやケージで過ごす時間を増やす。目が届かない時間帯はケージに入れる。
❌ 失敗パターン⑤ 消臭が不十分
シート以外で排泄した場所のにおいが残っていると「ここもトイレだ」と認識してしまいます。
市販の消臭スプレーでは落ちきらない場合もあります。
改善策: 酵素系の消臭剤を使う。においが完全に消えるまで繰り返し処理する。
成犬になってからでも覚えられる?
「子犬のうちに教えればよかった……」という飼い主さんもいると思います。
結論から言うと、成犬になってからでもトイレトレーニングは可能です。
ただし子犬と比べると時間がかかる場合があります。
成犬のトレーニングで気をつけること:
- 今まで覚えてしまった「誤ったトイレの場所」のにおいを徹底的に消す
- 根気よく・焦らず・絶対に叱らない
- 成功体験を小さく積み重ねることを意識する
- できれば1〜2週間、集中してトレーニング期間を設ける
銀太はある程度成長してから「シート以外でしない」が完成しましたが、子犬のころより時間がかかりました。
それでも根気よく続けた結果、ちゃんと覚えてくれました。
まとめ|柴犬のトイレトレーニングは「褒める・固定・消臭」の3つが鍵

今回の内容を整理します。
- 手順:タイミングを予測→シートに誘導→成功したら即座に褒める→繰り返す
- 環境:シートの場所を固定する・最初は広めに敷く・ケージを活用する
- 失敗したとき:叱わず静かに片付け・においを徹底的に消す
- よくある失敗:場所を変える・叱る・褒めるタイミングが遅い・消臭不十分
- 成犬でも可能:時間はかかるが根気よく続ければ覚えられる
トイレトレーニングで最も大切なのは「成功体験の積み重ね」です。
焦らず、一つひとつの成功を丁寧に褒めていくことが、結局一番の近道になります。
銀太も時間はかかりましたが、今では完璧にシートでしてくれます。
あきらめずに続けてよかったと心から思っています。
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