
「柴犬のへそ天は、信頼と笑いのミックス技」
うちの柴犬、名前は「銀太」。もうすぐ5歳になる中年一歩手前の柴です。
この銀太、最近“へそ天”がブームらしく、家のあちこちでひっくり返っております。
リビングの真ん中、ソファの下、果ては玄関マットの上まで。
まるで「どこでもへそ天」。
その無防備っぷりに、おじさんは毎日ニヤニヤが止まりません。
■へそ天ってなに?…と言う人のために
「へそ天」とは、犬が仰向けになってお腹を上に向けて寝るポーズのこと。
犬界ではかなりリラックスした姿勢で、つまり“全信頼モード”の証です。
柴犬は本来、警戒心が強い犬種。
だからこそ、家の中でへそ天してくれるってのは、飼い主冥利に尽きる瞬間なんですよ。
「この家、安全だなぁ」「このおじさん、悪い人じゃないなぁ」と思ってくれてる証拠です。
もうね、これ以上の愛情表現はありません。
■柴犬のへそ天には、それぞれ“個性”がある
うちの銀太は“カエル型”へそ天。
後ろ足を広げてベチャッと寝るスタイル。
それがもう、なんとも言えずおもしろい。
まるで温泉に浸かるオヤジみたいな顔をして、鼻をピクピク動かしています。
知り合いの柴仲間に聞いたら、
「うちの子は“バンザイ型”だよ。前足を上に伸ばして寝てる」
「うちは“くねり型”。体がS字になっててヘビみたい」
なんてバリエーションがあるらしい。
柴犬のへそ天カタログを作ったら、きっと見応えあるだろうなぁ。
タイトルは『柴犬の寝姿100選〜お腹を見せた愛の証〜』。売れないかな?
■へそ天の瞬間は、飼い主にとって“幸せ通知”
へそ天を見つけると、スマホを手に取りたくなるのが飼い主。
「ちょっと待って、動かないで!いいね取れる角度だから!」と心の中で叫びながら、そっとカメラを構える。
だが、シャッター音が鳴ると「ムクッ」と起き上がってしまう。
その“撮らせてくれない距離感”もまた、柴犬らしさ。
そして撮れた写真をSNSにアップすると、コメント欄はだいたい同じ。
「かわいい〜!」「うちも今日へそ天してました!」
――そう、“へそ天報告”は柴飼い界隈の季節の挨拶みたいなものなんです。
■へそ天は「心の平和のバロメーター」
柴犬がへそ天するのは、体がリラックスしているだけでなく、心が満たされている証拠。
つまり「今、安心してます」「幸せです」という無言のメッセージ。
仕事で疲れて帰ってきた夜、リビングでへそ天している銀太を見ると、
「あぁ、今日もこの家は平和だな」と思う。
犬はしゃべれないけれど、その姿一つで空気をゆるめてくれる。
それがへそ天のすごいところです。
■へそ天中にやってはいけないこと
ただし、へそ天しているからといって、無防備にお腹を触るのはNG。
「信頼してるけど、いきなり腹はやめてくれ」と思ってる柴も多い。
特に寝入りばなに触ると、ムッとした顔をされることも。
あの、半目でにらむ柴の顔は、ちょっとしたホラーです。
基本はー“見守り型愛情”ー。
そっと遠くから「かわいいなぁ」とつぶやくのがベスト距離。
柴犬にだって“プライベートタイム”がありますからね。
■今日もまた、へそ天日和
最近では、銀太のへそ天が我が家の天気予報みたいになってます。
仰向けでのびのび寝てたら「今日は晴れ」、
丸まって寝てたら「今日は寒いかもな」。
気象庁の予報より、銀太の寝姿のほうがよっぽど正確です(笑)。
――“へそ天”とは、ただの寝姿ではありません。
柴犬が見せてくれる「安心」「信頼」「平和」の3拍子。
その姿を見るたび、おじさんは思うのです。
「今日もこの世界、まだまだ悪くないな」と。