
柴犬が呼んでも来ない理由を考えてみた
うちの柴犬、名前を呼んでも来ません。
「銀太~!」と叫んでも、ちらっと横目で見るだけ。
しかもその顔が、「ああ、今ちょっと無理なんで」みたいな顔。

最初はショックでした。
「え、オレ嫌われてるの?」と妻に聞いたら、
「ツンデレなんだよ、あんたと一緒」と返されました。
なるほど、柴犬はどうやら日本の犬界きってのツンデレ気質らしい。
今日はそんな「呼んでも来ない柴犬」をテーマに、
科学的…ではないけど、人生的に深い考察をしてみたいと思います。
柴犬はツンデレな性格?その本質に迫る
柴犬って、ほんとに不思議な犬です。
撫でられたいくせに、撫でようとするとスッと避ける。

散歩中も「おいで」と言えば、目を細めて遠くを見つめる。
ツンデレとはまさにこのこと。
甘えるのも好き。でも「甘えさせられる」のは嫌。
人間でいうなら、昭和の不器用な職人気質。
「言わなくても分かれ」みたいなタイプです。

柴犬の本質は、「自立心」と「誇り」。
群れで行動する犬の中でも、特に“自分で考えたい”タイプなんですね。
だから飼い主が「おいで」と言っても、
「なんで? 今、来る理由ある?」と心の中で考えてるんです。
なぜ柴犬は呼んでも来ない?心理を解説
では、なぜ呼んでも来ないのか?
ここはあえて科学を捨てて、“おじさん流の心理分析”でいきましょう。

①「今その気じゃない」
柴犬には“気分スイッチ”があります。
気が乗らないと、どんなおやつを見せても知らんぷり。

これは決して反抗ではなく、「自分のリズムを大切にしてる」だけ。
まるで、休日にソファから動かないおじさんみたいなものです。
②「飼い主のテンションが高すぎる」
「銀太〜! おいで〜っ♡」と叫ぶ飼い主の声、
時に柴犬には“暑苦しい”らしいです。

柴犬は基本クール。「静かな優しさ」を好むタイプ。
恋愛でいうと、ガンガン来られると逃げるあの感じです。
③「呼ばれる理由が分からない」
人間だって「ちょっと来て!」って呼ばれて、
行ったらゴミ捨てを頼まれるとガッカリしますよね。
柴犬も同じで、「呼ばれたら嫌なことがある」と学ぶと来ません。
お風呂とか、病院とか、爪切りとか。あれは犬にとっての“地雷ワード”です。

つまり、「呼んでも来ない柴犬」は、
自分で考え、自分で判断する誇り高き日本犬なんです。
呼んでも来ない柴犬と仲良くなるコツ
さて、そんなツンデレ犬とどう向き合うか。
コツは、「追わない・焦らない・静かに待つ」。
たとえば、名前を連呼しないこと。

「銀太!銀太!銀太!銀太!」と呼ばれると、
「なんかうるさいなあ…」と逆効果。
代わりに、軽く呼んで待つ。
来たら静かに頭を撫でてあげる。
無理におやつで釣るよりも、
「この人のそばは安心するな」と思わせるほうが効果的です。

ツンデレ対応の基本は“尊重”。
これは夫婦関係にも似ています。
しつこくすると逃げる、黙って寄り添うと戻ってくる。
犬も人も、結局そこは同じなんですよね。
呼ばれても来ない柴犬の“来る瞬間”
面白いのは、そんな柴犬が突然トコトコと来る瞬間です。
何の前触れもなく、目の前に座ってじっと見つめてくる。
「どうしたの?」と聞いても無言(当たり前ですが)。
でも、その目は何かを語っています。

おそらくあれは、「今日はちょっと甘えたい気分」なんでしょう。
その瞬間に手を伸ばすと、スッと寄ってくる。
この“気まぐれな優しさ”こそ、柴犬の最大の魅力です。
まるで長年連れ添った妻が、
急に「今日は一緒に散歩でも行こうか」と言うような。
そういう瞬間って、嬉しいですよね。
ツンデレな柴犬こそ最高の相棒
柴犬は、言うことを聞かない犬ではありません。
自分を持っている犬なんです。

だからこそ、心が通じた瞬間の喜びは格別。
「呼んでも来ない」その頑固さの裏には、
ちゃんと“信頼”が隠れています。
信頼があるからこそ、無理に媚びない。
距離を取れるのは、心がつながっている証拠なんです。

人間関係もそうですよね。
いつもベッタリより、
ほどよい距離感が長続きする。
ツンデレな柴犬は、まさに人生の師匠です。
今日も呼んでも来ない銀太を横目に、
私はコーヒーを飲みながらつぶやきます。
「まあいいさ。そのうち気が向くだろう」
――それが、柴犬との正しい付き合い方なんです。

🌸まとめ
- 柴犬は「ツンデレ」な性格で、自立心が強い
- 呼んでも来ないのは「信頼があるからこそ」
- コツは「追わず・焦らず・静かに待つ」
- その気まぐれな優しさにこそ、愛がある
おまけ:おじさんのひと言

犬に学ぶことは多い。
「来ないからダメ」ではなく、「来ないのも個性」。
そう思えたら、人生ちょっと楽になります。
